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全日本選手権における併設クラス設立について、今までの経緯や理念を以下に書かせて頂きます。お時間ありましたら目を通していただけたら嬉しく思います。

【経緯】

 この手の車両はスラロームにおいて楽しい特性を持ちながらも、型式認定が無いことや車両の特殊性などから、なかなか公式戦に出るチャンスがありませんでした。公式戦という緊張感のあるステージに参加してみたいというのは私たちの悲願でもありました。今まで何度かトライもあったようですがなかなかうまくいかなかった歴史もあり、今回も困難が予想されました。しかし、内燃機関の自動車のうちにこういったアプローチができるのも私たちの世代が最後のチャンスであろうと思い、チャレンジを続けました。

 最初から考えると2年強、徐々に「面白そうだから応援するよ!」「あんな車がジムカーナ走るのなら観てみたいね!」と賛同くださる友人やショップ様、企業様も増え、ケータハム・カーズ・ジャパン様からも直々に賛同を頂きました。一方で、何故クラス設立が難しいのかを理解するため、JAFの委員の方や主催様等からもお話を聞いて勉強をしていきました。そんなおり、「面白そうなアプローチじゃないか!ぜひ実現させましょうよ!」とTAMADA様から手を差し伸べていただきました。その後、車両を会場へ持ち込み実写見聞、テスト走行なども行い、発起人&ケータハム様&TAMADA様の三者協議なども設けて検討を重ねていただきました。その中で、安全面は重視しつつ、出場のハードルなどのバランスを考慮して頂き、最終的にSLWクラス(スーパーライトウエイトクラス)として併設して頂けることになりました。セブンクラスにしなかったのは、セブン意外にもKTM X-BOW, Ariel ATOM, BAC MONO, Zenos等様々な面白い超軽量車両があり、それらの出場も可能とするためです。彩り豊かなクラスになると良いなと思っています。

 

【理念〜エントラント〜】

 ライトウエイトスポーツカーの原点のような車両ですが、健全に走る場所がなければ運転を楽しむことも向き合うことも難しいです。ジムカーナは単走かつ、速度域が比較的低く、それでいて運転の奥深さは高密度に凝縮されていて、まさに最適だと思っています。そして、これらの車両は何の制御もなく正に素の四輪なため、ドライビングに向き合うにも大変面白い素材です。これらのことからジムカーナ×SLWは非常にマッチングが良いと思っています。実際にやってみると相当な面白さです。

 

【理念〜ギャラリー〜】

 ただし、機会がなかなか無いため、実際にやってみることもできなければ、見ることもないという状況が一般的です。説明の2年の間で、同様の車両に乗る友人はもとより、ディーラー様でさえも「え?この車こんな動きするの!?!?」「これがいっぱい走って対決しているのを見てみたい!」「他の競技車に挑んだ時、どこまで通用するのか異種格闘技みたいでワクワクする!」という反応も多かったです。

 事前アンケートを実施した時も、「ギャラリーとして見てみたい」という意見は圧倒的に多かったです。そして、その内訳は、すでにジムカーナをしている人だけでなく、今までジムカーナに縁がなかった人にも多くみられました。当初は一般的によく乗られている車の方が、自分と同じ車が闘っているのを見てみたい!となるのではないかと考えていましたが、どうやらそれとは違って、少年達がミニ四駆やラジコンにワクワクしていたのと似た、いわば最も純粋な目線のようでもありました。

 上記のような注目もあり、SLWを観に足を運んでくださった方が、それがきっかけとなってジムカーナ自体に興味を持ってくださることも強く望んでいます。我々もいろいろな車でジムカーナを楽しんで来ましたが、SLWに限らずどんな車であっても面白い。それがジムカーナだと思っています。白熱の全日本選手権であれば、それがよりいっそう色濃く伝わると確信しています。生まれたての我々ではごく微力かもしれませんが、真剣な思いではおります。

 

【最後に】

 以前から応援してくださった皆様に、温かく迎えてくださった皆様に、深く感謝します。今はまだ小さなつぼみですが、健全な発展を遂げて多くの方に愛されるクラスになるよう頑張りたいと思います。

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